変形性膝関節症

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変形性膝関節症は、膝関節軟骨のすり減りが原因の炎症です。高齢者で最も多い疾患の一つで、活動的な高齢者が増加する現在、膝関節が痛くて歩くのが辛いといった悩みを抱える方は少なくありません。変形性膝関節症に対して、当院では以下のような治療を行っております。

  1. 保存療法(筋力訓練、サポーターや足底板などの装具療法、鍼灸療法、ヒアルロン酸注射)
  2. 人工膝関節置換術
  3. 高位脛骨骨切り術

人工膝関節全置換術

すり減った関節表面の悪い部分の骨を取り去り、これを金属とポリエチレンなどの人工のものに取り替えて、痛みのない生活に戻っていただくのが人工関節置換術です。当院では膝関節を中心に行っています。人工関節のメリットは手術後、痛みの少ない生活ができることです。

人工膝関節全置換術の説明

皮膚切開
  • 膝の前面の皮膚を12〜15cm前後切ります。

骨の切除
  • 大腿骨(太ももの骨)を人工関節(大腿骨コンポーネント)の形状にあわせて切り、表面をととのえます。脛骨(すねの骨)を人工関節(脛骨コンポーネント)の形状にあわせて切ります。必要に応じて、膝蓋骨(ひざの皿)をととのえます。

人工関節の設置
  • 形を整えた大腿骨に人工関節(大腿骨コンポーネント)を、脛骨に人工関節を(脛骨プレート)を設置します。このとき、骨セメントやネジを使用して固定する場合があります。膝蓋骨を設置する場合、骨セメントで固定します。


  • 術前------------術後

  • 人工関節の写真
術後のリハビリテーション

手術後病室で、新しい人工関節周囲の筋肉を強化し、可動域を回復させるために徐々にリハビリテーションプログラムが開始されます。理学療法士がついて、できるだけ早く、歩く練習をします。炎症や腫脹がおさまるにしたがって、歩行器、つえの順に使用し、退院前に服を着たり、立ったり座ったり、物を拾いあげたりなど日常生活の訓練をします。退院しても主治医あるいは理学療法士が指導する通りにリハビリを行います。


高位脛骨骨切り術

脛骨のほねを切って少し角度を変えることによって、O脚変形のために内側に偏った過剰なストレスを比較的きれいな軟骨の存在する外側に移動させる手術です。脚の形はO脚からややX脚に変わります。患者さんのひざが温存できるので、正座が引き続き可能であったり農業などの仕事やスポーツに復帰された患者さんが多くいらっしゃいます。

高位脛骨骨切り術の説明

脛骨の内側から外側に向かってほねを切り、脛骨の内側を開いて矯正します。この手術の利点としては、自分のひざ関節が温存され機能が維持される点、日常生活の制限がなくスポーツ活動も可能である点です。ただし、手術後1〜2年程度経過した時点で手術した箇所のほねがくっつくため、この手術で使用した金属を抜去することをお勧めしており、その際には再度入院・手術が必要です。また、この手術で矯正できる角度には限界があるため、患者さんごとにご相談させてください。

術後のリハビリテーション

ひざ関節周囲の筋肉を強化し、バランスや可動域を回復させるために、徐々にリハビリテーションを始めます。経験豊富な当院のリハビリスタッフがサポートします。いずれも日常生活への復帰を目的とした内容になります。退院後の職業復帰は、職種にもよりますがひざへの負担が少なければ退院後から可能です。当院では手術1週間後より立位・歩行訓練開始、手術2週間後より手術した側のあしに全体重をのせての歩行訓練を行い、手術後3週間程度で歩いて退院としています。

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